2025年5月9日(金)、為替市場では、米中貿易協議への期待が高まり、ドル円は一時146円台を記録しました。しかし、ロンドン市場ではドル売りが優勢となり、ドル円は145円台前半まで下落しています。みんかぶ FX/為替(みんかぶFX)
◆【1】前日の為替市場の振り返り(5月8日)
5月8日(木)の為替市場では、ドル円が大きく上昇しました。米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策の据え置きを決定し、様子見姿勢が伝わる中、ドル円は東京時間にやや下落基調で推移しましたが、ロンドン時間にかけて円売りのフローが続き、ドル円は一時145.00円を突破しました。しかし、145円丁度は心理的な節目でもあったため、このレベルでは売りが優勢となり、144.60円付近まで値を下げました。 フォレックス.com+1フォレックス.com+1
◆【2】主要通貨ペアの動向
▶ ドル円(USD/JPY)
ドル円は、米中貿易協議への期待が高まり、東京市場で一時146.19円まで上昇しました。しかし、ロンドン市場ではドル売りが優勢となり、ドル円は一時145.14円まで下落しました。明日からの米中貿易協議を控えて、いったんドル買いポジションを縮小する動きが入っている模様です。 フォレックス.com+3みんかぶ FX/為替(みんかぶFX)+3フォレックス.com+3
▶ ユーロ円(EUR/JPY)
ユーロ円は、円安が進行し、163円台後半での推移が続いています。夕刻以降に円安が進んでおり、ユーロ円の上昇を支えています。 OANDA証券
▶ 豪ドル円(AUD/JPY)
豪ドル円は、93円台前半での推移が続いています。9日の外国為替市場のオーストラリアドル・円相場は午後1時30分時点で1豪ドル=93円26銭前後と、前日午後5時時点に比べ61銭の大幅な豪ドル高・円安で推移しています。 みんかぶ+2みんかぶ+2株探+2
◆【3】今後の注目材料と展望
▶ 米中貿易協議
米中間の貿易協議が再開される見通しですが、具体的な進展は見られていません。トランプ大統領の関税政策への懸念が引き続き市場のリスク要因となっており、交渉の行方が注目されます。
▶ 米国の経済指標
今週は、米国のインフレ指標である消費者物価指数(CPI)と小売売上高の発表が予定されています。これらの指標が予想を上回る場合、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まり、ドル高要因となる可能性があります。
◆【4】テクニカル分析:ドル円のサポートとレジスタンス
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サポートライン:144.00円、143.50円
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レジスタンスライン:146.00円、146.50円MUFG銀行
ドル円は、144円付近でのサポートが意識されており、この水準を維持できるかが注目されます。一方、146円を超えると、再び146.50円台への上昇が期待されます。
◆【5】まとめと戦略
ドル円は、米中貿易協議への期待が高まり、一時146円台を記録しましたが、ロンドン市場ではドル売りが優勢となり、145円台前半まで下落しています。今後の米中貿易協議の進展や米国の経済指標の結果がドルの動向を左右する要因となるでしょう。投資家は、これらの要因を注視しながら、柔軟な戦略を取ることが求められます。
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