6月11日(水)の東京市場では、
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米中通商協議の続報やトランプ政権の関税政策に関する発言を受け、ドル円は144円台後半での推移となりました。
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欧州市場では、ECB関係者の発言やユーロ圏の金融正常化期待によりユーロ円が4営業日続伸。reuters.com+9gaitame.com+9gaitame.com+9
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NY時間以降、ドル円は145円台に一時回復も、144円台中心のレンジ展開が継続しました。gaitame.com+4fx.minkabu.jp+4oanda.jp+4
背景には以下の複数要因が絡みました:
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米中貿易協議:米商務長官らが「中国との協議は非常にうまくいっている」と発言、継続予定との報道が出てドル買い要因にgaitame.com。
- BOJ総裁発言:植田日銀総裁が「利下げ余地少ない。局所的な利上げも視野に」と発言、一時145円台を試したものの上値は限定的と市場判断。
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ドル・円の需給:オーダーブックでは144円台に買い注文集中、145円半ばには売り圧力。レンジ相場継続の気配。gaitame.com+2oanda.jp+2oanda.jp+2
主要通貨ペア(10種)の動向
1. ドル/円(USD/JPY)
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終値水準:144.80〜145.00円
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動きの特徴:NY時間に145円台に回復したものの、欧州市場で144円台へ戻るレンジ展開が継続。fx.minkabu.jp
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背景要因:米中通商協議の進展期待や日銀総裁の慎重姿勢による円売りなどが交差。
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テクニカル見通し:川合氏によると「一旦上値余地を探る動き。145円→146.5円を試す可能性もあるが、144.00-10円で下げ止まる公算。米CPI発表が鍵」と分析。fxstreet.com+11gaitame.com+11gaitame.com+11
2. ユーロ/ドル(EUR/USD)
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水準:1.1412〜1.1425ドル
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要因:ECBラガルド総裁の「政策サイクルほぼ完了」発言でユーロに支援材料。reuters.com+7zai.diamond.jp+7fx.minkabu.jp+7oanda.jp+1fx.minkabu.jp+1
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展望:米雇用統計後の米金利予想次第では米ドルが再び買われる可能性あり。
3. ユーロ/円(EUR/JPY)
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水準:163.3円台
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動き:ユーロ円は4営業日連続上昇、円安基調による支えが継続。gaitame.com+3oanda.jp+3research.titanfx.com+3
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注目点:165円台がレジスタンス。サポートは163円台半ばの買い注文厚い水準。oanda.jp+1oanda.jp+1
4. 豪ドル/円(AUD/JPY)
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水準:93.1円付近
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背景:豪ドル円はドル円との連動性が強く、米中協議の楽観で円売りが先行。gaitame.com
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展望:資源国通貨としての底堅さが意識されるが、米ドルの影響に敏感。
5. NZドル/円(NZD/JPY)
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水準:85円台前半
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背景:豪ドル円とともに安定推移。NZの政策スタンスに大きな動きなし。
6. カナダドル/円(CAD/JPY)
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水準:105円台前半
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背景:資源価格安定と米ドル需給が背景。空間的余裕あり。
7. スイスフラン/円(CHF/JPY)
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水準:0.822 CHF/USD、175円台前半 CHF/JPY
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背景:ドルの一部回復局面でも欧州における安全資産としてのスイスフランへの支持が根強く、0.822という高水準を維持。fx.minkabu.jpoanda.jp
8. ポンド/ドル(GBP/USD)
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水準:1.347ドル前後
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背景:英国の経済指標の堅調さ、一進一退のドル需給を背景にレンジ展開。
9. ポンド/円(GBP/JPY)
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水準:195円台前半
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背景:ポンドドルと連動、円売り基調と英国経済の安定性が支え。
10. 米ドル/加ドル(USD/CAD)
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水準:1.3600 CAD程度
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背景:商品関連通貨が米中交渉進展に反応し、ドルが相対的に上昇。リスク選好の動きとも整合性あり。fxstreet.com+11forex.com+11zai.diamond.jp+11gaitame.com
3. 市場の背景・マクロ要因
● 米中通商協議への期待
米側要人が「協議継続のポジティブ・コメント」を発信。ドル円中心に全体的なドル買い圧力に繋がりました。gaitame.com
● 米経済指標への注目
6月6日の雇用統計以降、ドルが戻す局面ではありますが、その後の主要経済指標(米CPIなど)も市場心理に影響を与える見通し。
● 通貨オプション市場の動き
FXオプション市場では、ドルの中長期的な弱気ポジションが依然強く、ユーロや円のプットオプション需要が急増中。
● 日銀の政策スタンス
植田総裁の発言で利下げ余地が狭いとの認識が確認され、円売りにはプラス。とはいえ上値には慎重スタンスも維持。oanda.jp+1gaitame.com+1
4. 今後の注目ポイント
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米CPI(本日日本時間21:30発表)
川合氏は「前月比0.2%・コア0.3%が市場予想、ドル円は144.1‑20円で買い戻し、損切り143.40と想定」。gaitame.com -
ECB理事会/発言
ラガルド総裁らの発言が続いており、ユーロ圏金融政策見通しが為替に影響。 -
米中協議の進展度
継続報道があっても、実質合意や関税撤廃への具体展望が維持されなければ、ドルは限定的な反応に留まる可能性あり。 -
オプション市場の構図
ドルプットの需要が高まっていることから、短期的には変動性が高まりうる。
5. テクニカル分析まとめ
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ドル円:
- 上値抵抗:145.00‑10円、145.90‑00円、146.10‑20円
- 下値支持:144.00‑10円、143.50‑60円、143.00‑10円gaitame.com -
ユーロ円:
- オーダーブックにて163円台半ばが厚い買い支えライン、165円台後半には売り圧力あり。
これらの抵抗・支持帯割れ判断が、短期的なトレンドを決定付ける鍵となります。
6. 投資戦略と展望
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ドル円
雇用統計後の方向性が明示されるまではレンジ継続を前提に、下値で買い、上値で戻り売り。 -
ユーロ関連通貨
ECB正常化への期待が継続すればユーロ買い要因。ユーロドルで1.15、ユーロ円で165円を目指す展開も視野。 -
豪ドル・NZドル
米牽制や資源価格の安定感から、上値余地を試しやすい構造。 -
カナダドル
商品価格が支える中で、米ドル/加ドルでは1.36を維持しつつ上方向の余地あり。
🔑 まとめ
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6/11は米中協議期待を基軸に、米経済指標・ECB発言・日銀スタンスが絡み合う展開。
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ドル円は144.8〜145.0円で推移の延長線。145円台後半突破には需給・イベント次第。
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ユーロ円4日続伸など、ユーロ関連には明確なモメンタムあり。
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今後のイベント(米CPI、ECB利下げ判断)を睨みながら、10通貨ペアの方向性を慎重に探る展開が続くでしょう。
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