【1月28日|為替ファンダメンタル分析レポート】
「相場は“信じられたあと”に、もう一段上の顔を見せる」
1月28日。
前日までの相場と比較して、劇的な値動きがあったわけではない。
しかし、この日の相場には、はっきりとした“質の変化”があった。
それは、
疑われなくなった相場が、次の役割を探し始めた
という変化だ。
1月27日が「確認」の日であったなら、
1月28日は、
次の段階へ進んでよいかを、市場自身が試した日
である。
■ 1. 集中相場は“停滞”ではなく“準備”に入った
1月28日の値動きを、
単なる「小動き」「膠着」と捉えたなら、
この相場の本質は見えない。
集中相場が一段進むとき、
必ず一度、
-
動かなくなる
-
盛り上がらなくなる
だがそれは、
失速ではなく、
内部整理
である。
■ 2. 市場心理:恐怖も期待も、どちらも薄い
この日の市場心理は極めて特徴的だった。
-
急騰への期待はない
-
急落への警戒も薄い
つまり、
方向を疑っていない
状態である。
● 危機感がない相場の意味
本当に危うい相場は、
-
常に天井を気にする
-
反転材料を探す
しかし1月28日、
そうした視線はほぼ見られなかった。
市場はすでに、
「この流れは、そう簡単には終わらない」
という前提で動いている。
■ 3. ドル円:存在感が“完全に後景化”
ドル円はこの日も、
-
材料に反応する
-
だが、注目されない
● 注目されないという完成形
ドル円は、
動かなくなったから脇役なのではない
役割を終えたから脇役になった
この違いは大きい。
1月28日の時点で、
ドル円はもはや、
市場全体の温度を測る指標
にすらなっていない。
■ 4. ドル:評価対象ではなく“前提条件”
ドルそのものも同様だ。
-
買われても話題にならない
-
売られても流れは変わらない
● ドルの現在地
今のドルは、
相場を動かす材料ではなく
相場が進む上での前提条件
この位置に固定されている。
つまり、
ドル主導の相場は、すでに終わっている
■ 5. 円:売られながらも“信頼されている”
円は引き続き売られやすいが、
その売られ方が極めて限定的だ。
● 円売りが制御されている理由
-
急激な巻き込みがない
-
短期筋の暴走が起きない
これは、
市場がパニックにない証拠
であり、
逆に言えば、
集中相場が健全である証
でもある。
■ 6. ユーロ:疑いが完全に消えた主役
ユーロは1月28日、
-
押してもすぐ戻る
-
上げても過熱感が出ない
という、
理想的な主役通貨の動きを見せた。
● ユーロが売られない本当の理由
それは材料ではない。
市場が、
「ユーロを売る理由を探していない」
これに尽きる。
■ 7. ユーロ円:役割が“攻め”から“基準”へ
ユーロ円は、
-
相場を引っ張る存在
-
同時に、流れを測る基準
という二重の役割を担い始めている。
● 主役が基準になる段階
これは集中相場が、
一段成熟したサイン
だ。
■ 8. 豪ドル:連動ではなく“選択”
豪ドルはこの日、
-
全体と同調
-
だが、主張しすぎない
● 豪ドルの評価軸
豪ドルは今、
「買っていい通貨」
ではなく
「外さなくていい通貨」
として扱われている。
集中相場において、
これは非常に重要な立ち位置だ。
■ 9. ポンド:埋もれる通貨の典型
ポンドは依然として、
-
材料はある
-
だが、選ばれない
● なぜ選ばれないのか
理由は単純だ。
ユーロの方が分かりやすい
集中相場では、
分かりにくい通貨は消える
■ 10. その他通貨の整理
● カナダドル
原油が動かない以上、
積極的に選ばれる理由はない。
● スイスフラン
安全通貨としての出番はなく、
完全な待機ポジション。
■ 11. 通貨ペア評価(1月28日)
| 通貨ペア | 評価 |
|---|---|
| USD/JPY | 関心外(継続) |
| EUR/USD | 主軸(安定) |
| EUR/JPY | 基準通貨 |
| AUD/USD | 同調上位 |
| AUD/JPY | 補完 |
| GBP/USD | 埋没 |
| CAD/JPY | 様子見 |
■ 12. 1月28日の本質
この日の相場は、
次に進んでもいいかを、誰も止めなかった
という点に尽きる。
止める人がいない相場は、
-
急がない
-
だが、崩れない
🧭 総括
1月28日は、
-
加速の日ではない
-
転換の日でもない
成熟の一歩目
だった。
集中相場は今、
「まだ続くか?」ではなく
「どこまで行くか?」
を問われる段階に入っている。

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