【2月11日|ファンダメンタル分析レポート】 「ドルの“強さ”はまだ残るが、“買われる理由”は確実に変質している」

【2月11日|ファンダメンタル分析レポート】

「ドルの“強さ”はまだ残るが、“買われる理由”は確実に変質している」

2月相場も中盤に差し掛かり、市場は“方向性を探すフェーズ”に入っている。
ここ数日の最大テーマは、米景気の減速兆候と、FRBの金融政策期待のズレである。

表面的にはドルはまだ崩れていない。
しかし内部では、「ドルを積極的に買う相場」から「材料次第で売られる相場」へと確実に変わり始めている。

2月11日時点では、

・米小売など一部指標の弱さ
・米金利低下
・円買い戻し
・中国物価の弱さ
・FRB利下げ期待の再浮上

という、ドル一強の土台を揺らす材料が同時進行している。

本記事では、
ドル円を中心に、**“相場の質の変化”**をファンダメンタルから深掘りしていく。


■ 1. 市場総括:ドルは「強いが上がらない」フェーズへ

直近の市場では、
米指標の弱さ → 米金利低下 → ドル売り → 円買い戻し
という典型的なマクロ連鎖が発生している。

米小売の弱さなどを受け、

・ドル指数下落
・米10年債利回り低下
・ドル円は円高方向

となった。

特に重要なのは、
金利低下に対するドルの脆弱性が戻ってきた
という点だ。

これは何を意味するか。

▶ 金利上昇 → ドル上昇
▶ 金利低下 → ドル下落

という、教科書通りの相場に戻りつつある

ドル最強相場の終盤では、

「金利が下がってもドルが下がらない」

という異常現象が起きる。

今はその逆。
つまり、

💡 ドルの安全資産プレミアムが剥がれ始めている


■ 2. ドル円:円買いは“トレンド”ではなく“修正”として始まる

現在の円高は、
典型的な「巻き戻し型」の動きである。

・米金利低下
・政治イベント後の円売り巻き戻し
・短期ポジション調整

これらにより、
円は対ドルで上昇した。

しかし重要なのはここから。

相場転換はこう始まる

① まず「急騰しなくなる」
② 次に「上げても続かない」
③ 最後に「材料で下がる」

現在は①〜②の間。

つまり
“天井圏の典型パターン初期”


■ 3. FRBテーマ:利下げ期待が再び市場の中心へ

現在、市場は再び
「いつ利下げするか」
に意識を戻し始めている。

小売など弱いデータ → 利下げ期待 → ドル売り
という構造。

さらにアジア市場では、

・米小売弱さ → Fed緩和期待
・株式リスクオン
・ドル優位性低下

が同時進行。

これはかなり重要。

なぜなら、

✔ インフレ懸念 → ドル買い
から
✔ 景気減速懸念 → ドル売り

へと市場の恐怖対象が変わりつつあるからだ。


■ 4. 中国経済:資源国通貨の“未来”を握る存在

中国CPIは低水準、
PPIはデフレ継続。

これは短期ではネガティブ。

しかし為替的には、

● デフレ → 刺激策余地
● 刺激 → 商品需要回復
● 商品 → 豪ドル・NZドル上昇

という時間差の追い風になる。


■ 5. 他通貨:資金が分散し始めた兆候

● ユーロ

欧州は低成長だが、
「最悪期は通過」意識が出始めると反発しやすい。

● ポンド

雇用・賃金の強さが支え。
相対的に金利優位。

● 豪ドル

中国期待次第で爆発力あり。


■ 6. 市場心理:最大テーマは「確信の欠如」

現在の市場の最大特徴:

誰も強気でも弱気でもない

これが一番危険。

トレンドは、
「確信が崩れた時」に生まれる。


■ 7. Reddit市場心理(参考)

海外個人投資家の空気感:

Gold, silver climb as US yields fall
(利回り低下で金銀上昇)

つまり、

✔ 債券買い
✔ 安全資産回帰
✔ 成長懸念

の匂いが出始めている。


■ 8. 今日の相場視点(助言ではなく視点)

重要視点は1つ。

💡
「ドルが上がる理由」ではなく
「ドルが売られる理由」が増えている


■ 9. まとめ(2月11日時点)

✔ 米指標弱化 → ドルの脆弱性露出
✔ 米金利低下 → 円買い材料
✔ 中国弱い → だが刺激余地
✔ 市場は方向性探索フェーズ
✔ 相場は“転換準備期”


■ ■ 終わりに

本当の相場転換は、
「ニュースが出た時」ではない。

“ニュースに反応しなくなった時”
に始まる。

今のドルは、
まさにそこに近づいている。

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